結論:内定後は「同時並行」で5フェーズを進める
内定が出たら、ゴールではなくここからが本番です。退職交渉、引き継ぎ、書類準備、入社準備と、やることが一気に増えます。
ポイントは「同時並行」。退職と入社の手続きは連動しているので、一つ遅れると全体に影響します。全体像を5フェーズで把握しておきましょう。
- 労働条件の確認・内定承諾
- 退職交渉
- 引き継ぎ・有給消化
- 退職時の書類受け取り
- 入社準備
在職中なら内定から入社まで1〜2カ月が目安です。
フェーズ1:労働条件の確認と内定承諾(通知から1週間以内)
まずは冷静に条件を確認します。喜んで即承諾する前に、書面でチェックを。
- 「労働条件通知書」「雇用契約書」で給与・勤務地・職種・残業・休日を確認
- 面接で聞いた内容と相違がないか
- 内定承諾の回答期限を確認
問題なければ、期限内に承諾の連絡を。電話が基本で、不在ならメール。お礼と今後の進め方の確認も添えましょう。条件に疑問があれば、承諾前にエージェントや採用担当へ相談します。
フェーズ2:退職交渉(入社日の1〜2カ月前)
ここが最もデリケートな工程です。手順を守れば円満に進みます。
- 就業規則を確認:「退職は〇カ月前までに申し出る」と書かれていることが多い。
- 直属の上司にまず伝える:同僚や人事より先に。対面が基本。
- 退職日を相談して決める:引き継ぎ期間も考慮する。
- 退職願(届)を提出:合意後、白い便箋・封筒で正式に。
伝え方は「お世話になりましたが、別の環境で挑戦したく」と前向きに。引き止めにあっても、入社日が決まっている旨を冷静に伝えましょう。

フェーズ3:引き継ぎと有給消化(退職日の1〜2カ月前)
立つ鳥跡を濁さず。引き継ぎは社会人としての信用に直結します。
- 担当業務をリスト化し、引き継ぎ資料・マニュアルを作成
- 後任に余裕をもって説明
- 取引先への挨拶(必要に応じて)
- 残った有給休暇の消化を退職日から逆算して計画
- 備品(PC・社員証・制服など)の返却準備
有給は権利ですが、引き継ぎと両立できるよう早めにスケジュールを組むのがコツです。
フェーズ4:退職時に受け取る書類リスト
これらは入社手続きや税・保険の手続きで必要です。受け取り忘れると後で請求の手間がかかります。
- 雇用保険被保険者証
- 離職票(※ブランクがあり失業給付を受ける場合に必要。退職後に届く)
- 源泉徴収票(その年の年末調整・確定申告に使う)
- 年金手帳/基礎年金番号がわかるもの(会社預かりの場合)
- 退職証明書(必要に応じて)
退職前に「受け取るもの」と「返却するもの」をリスト化しておくと安心です。
フェーズ5:入社準備で提出する書類・持ち物
内定先から入社案内が届きます。締め切りを確認して準備しましょう。代表的な提出物は以下。
- 雇用保険被保険者証・年金手帳(前職から引き継ぐ)
- 源泉徴収票(前職分)
- 給与振込口座の情報
- マイナンバー関連書類
- 健康診断書(求められる場合)
- 入社承諾書・誓約書・身元保証書
- 卒業証明書・資格証明書(求められる場合は早めに取り寄せ)
書類の不備は入社初日のトラブルになります。1週間前までに揃えるのが理想。不明点は早めに採用担当へ確認を。

ブランクがある場合の保険・年金・税金の手続き
退職日と入社日が連続していれば、会社が手続きしてくれるので原則不要です。ブランクがある場合は自分で対応します。
- 健康保険:国民健康保険に加入、または前職の健康保険を任意継続(退職後20日以内など期限あり)
- 年金:国民年金(第1号)への切り替え(市区町村で手続き)
- 雇用保険:失業給付を受けるならハローワークで手続き(離職票が必要)
- 税金:住民税の納付方法の確認、必要に応じて確定申告
ブランクを避けたいなら、退職日の翌日を入社日にすると手続きがシンプルです。
まとめ:リスト化すれば、内定後は怖くない
内定後はやることが多く見えますが、5フェーズに分けてリスト化すれば迷いません。条件確認→承諾→退職交渉→引き継ぎ・書類→入社準備の順に、締め切りを管理しながら同時並行で進めましょう。
まずは内定先の入社案内と現職の就業規則、この2つを手元に用意するところから始めてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 内定承諾はいつまでにすればいい?
回答期限は企業ごとに異なりますが、通知から1週間以内が一般的です。検討に時間が必要なら、早めに期限延長を相談しましょう。
Q2. 退職はいつ申し出ればいい?
就業規則の規定(多くは1〜2カ月前)に従います。法律上は2週間前でも可能ですが、引き継ぎを考え余裕を持つのが円満退職のコツです。
Q3. 有給は全部消化できますか?
権利として消化できますが、引き継ぎとの兼ね合いで調整が必要です。退職日から逆算して早めに計画しましょう。
Q4. ブランクがあると手続きが面倒?
健康保険・年金・場合により雇用保険の手続きが必要です。退職翌日を入社日にできれば、これらは原則不要になります。
Q5. 入社書類は何を準備すればいい?
年金手帳・雇用保険被保険者証・源泉徴収票・口座情報などが基本です。卒業/資格証明書は取り寄せに時間がかかるため早めに動きましょう。